2015-12-29

台北に行ってきた(YouBike編)

YouBikeの概要、利用方法
台湾のレンタルバイクサービス、YouBikeを使いました。世界のGIANTのママチャリに手軽に乗れるチャンスです。ママチャリとは思えない剛健さで段差も楽々乗り越え。
公式サイトはこちら。ですが、スマホ等からは見づらいと思うので、使う気満々の方はアプリ入れた方がいいと思います。
https://www.youbike.com.tw/
https://play.google.com/store/apps/details?id=tw.com.sstc.youbike
https://itunes.apple.com/tw/app/youbike-wei-xiao-dan-che/id639534082?mt=8

現在のサービス提供エリアは新北市、台北市、台中市、彰化縣となっています。また、置き場が近いと便利ですので置き場所もチェックしましょう。

英語でのサービス案内はこちら。
https://taipei.youbike.com.tw/en/f61.php

  1. 返却した場所と同じ場所からは15分は借りれない。返却から5分経っていれば(同じ場所の)違う自転車は借りれる(15分借りれない制限の対象外)
  2. 悠遊卡(EasyCard)を使うメンバーは最初30分使う権利がある。*1 4時間未満の利用は30分ごとにNTD10の料金レート。4時間から8時間の利用は30分ごとにNTD20、8時間を超えたら30分ごとにNTD40。
  3. タイヤの空気圧、左右ブレーキ、灯火を自転車を外す前に確認。これらがNGなら使わないで、サドルを逆向きにして違う自転車を使ってください。

YouBikeの利用登録
YouBikeを利用するのに「シングルタイプ」「会員利用」どちらかで会員登録が必要です。但しこの区分け、本人確認をするのにシングルタイプはクレジットカード(ICチップ付き?)で会員利用が悠遊卡(EasyCard)+電話番号(SMS)で認証する*2みたいなので、台湾を歩きまわったりする人なら旅行でも会員利用タイプの方が簡単に登録できるのではないかと思います。

登録は自転車スタンドかアプリ(かWebかサービスセンター)でできますが大まかな流れは

  1. 悠遊卡かざす(アプリ上で番号入力)
  2. SMS受信できる番号を入力
  3. 届いたSMSの番号を入力
だけです。


YouBikeの借り方/返し方


  1. (借りる時)登録をした悠遊卡を借りる自転車のスタンドの感應區にかざす
  2. ピーと鳴るので、鳴ったらマウントから自転車を外して乗る
前輪チェーンロックは今までに使ったことのないタイプなので最初にロックのかけ方を確認しましょう。
  1. (返す時)空きマウントに自転車を嵌める
  2. スタンドの感應區に悠遊卡をかざすとピーと鳴って返却終了
はまったところ
自転車自体はきちんとメンテナンスされている印象を受けました。特にタイヤの空気がちゃんと充填されていて、ガッチリした筐体、スマホアプリで常に更新されるスタンドの状態を把握することで安心して利用できるサービスになっていると思います。ブレーキはゆるいものもありましたがその場合はゆっくり乗ればいいだけのこと、また次回行った時も利用したいです。
特に旅行者はバイクには乗らないので、電車バスだけだと行きづらいところに気軽に行ける手段として有効活用しやすいのが嬉しいところ。今回行ったところだと自転車専用路は台北101の前くらいしかなかったので、もっとたくさんあると乗りやすくていいですね。



サービス自体とは全然関係ないですが、中華電信のプリペイドSIMはスマホ上から電話番号(自局番号)がUnknownになってしまって確認できなかったので、ホテルに戻ってSIM入れる袋に書いてある電話番号を確認するまで使い始められませんでした。SMS受信に使うプリペイドSIMは電話番号を控えておきましょう。

*1 104年4月1日(2015/4/1)より、台北市で借りた場合は30分以内の返却でNTD5。105年2月1日(2016/2/1)より、彰化縣で借りた場合は30分以内の返却でNTD5。
*2 主に高雄方面で使われる一卡通(iPass)も2015/9/1から使えるようになったというニュースがあります。また、悠遊卡で高雄のMRT利用、一卡通で台北のMRT利用もできるようになるみたいなので、結構近い将来にはどちらのカードでも問題なく使えるようになりそうです

台北に行ってきた(概要編)

今月の頭なんですが、台湾(台北のみ)に行ってきました。2泊3日です。
久々(台北は約3年ぶり)*1に向かう台北旅行の主な目的はXiaomiのMi 4iを買うことです。

旅程
旅程は平日出発の週末帰国。具体的には木曜〜土曜まで。LCCでいいやと思ってバニラエア使った成田〜桃園です。毎回思いますが成田辛い(流行りの第3ターミナルで始発だと間に合わないので成田市内で前泊しました)*2


前回の海外(高雄)に行った時までは気にならなかったのですが、現在モバイルバッテリーの飛行機内への持ち込みが段々と厳しくなっています。最新情報の正しいリンクがちゃんと貼れないのですが、http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201412/4.htmlから辿るPDFが良さそうです。*3
  • 携帯電話→機内持ち込み可、預け荷物可
  • モバイルバッテリー→機内持ち込み可((100Whを超えて160Wh以下)一人2つまで)、預け荷物不可(おそらく容量問わず)
単位が電力量で指定されているのでわかりづらいですが、リチウムイオン電池の場合は蓄電時の起電力3.7Vのはずなので、持っていったPanasonicのQE-PL301(8100mAh)の場合は「8100mAh/1000*3.7V=29.97Wh」のはずです。なので、27000mAh以上のリチウムイオン電池(100Wh)を持って行こうとしてる場合はこれに引っかかる可能性があります。43243mAhのリチウムイオン電池が上限です。
これは多分元が電動車いすのバッテリー基準と思われるので今のところガジェット関連だとそこまできつくないですが爆発案件が増えたりするとどんどん厳しくなるんでしょうね。
また、この基準は出国時にチェックされるので、帰国時(今回は台湾出国時)の基準もできればチェックしましょう。台湾は日本人がよく行くところなので変更があったらそれなりのニュースになるとは思うのですが。

プリペイドSIM
今回は桃園からの入国で、入国時に中華電信のプリペイドSIMを選びました(結局3回目の台湾にして3回目の中華電信である)
良かった点と悪かった点と両方あり。
バニラエアは桃園の第1ターミナルに着きます。到着後にバゲッジ(預けている場合)とかイミグレをどっちでやるかで、プリペイドSIMのキャリアにこだわりがある場合は多少差が出ます。
どうにかオフィシャルの販売場所の一覧ないかなと思ったら多分ここがまっとうなのでご参考まで。→http://www.taoyuan-airport.com/chinese/store3_2/1106
現時点での各電信の販売場所を以下に。(第2にある亞太電信がない…)

中華電信(Chunghwa Telecom)
  • 第1ターミナル1階(2箇所)
  • 第2ターミナル1階
  • 第2ターミナル3階
台灣大哥大(Taiwan Mobile)
  • 第1ターミナル1階
  • 第2ターミナル1階
行動網路服務(Wi-Ho)
  • 第1ターミナル1階
  • 第1ターミナル3階
  • 第2ターミナル1階
  • 第2ターミナル2階
  • 第2ターミナル3階
遠傳電信(Far Eastone Telecommunications)
  • 第1ターミナル1階
  • 第2ターミナル1階
ここからは追加。どちらもイミグレ内なので、買いたい場合は第1ターミナルのイミグレを通らずに第2ターミナルに移動しなければいけないはず。
亞太電信(Asia Pacific Telecom)
  • 第2ターミナルイミグレ内

台灣之星(Taiwan Star Telecom)
  • 第2ターミナルイミグレ内

YouBike
現在台湾ではYouBikeというレンタル自転車サービスが提供されています(ロードバイクの超有名メーカーGIANTの協力により)
今回大変便利に使いました。雨が降っていなければ終電気にすることもなく移動できるかな?

台北小米之家
続々と中国外に展開を続けるXiaomiのオフィシャルショップです。

*1 http://utimukat55.blogspot.jp/2012/12/blog-post.html
*2 「成田 バニラエア 第3 早朝」あたりでググると何が辛いのか解ると思います。しかも冬ですし
*3 http://www.mlit.go.jp/common/000135606.pdf 短絡を生じないように個々に保護された予備のリチウムイオン組電池(他の電子機器に電力を供給する目的のものを含む。) 電子機器の数量にかかわらず、予備の電池2個 3)リチウムイオン組電池は、ワット時定格量が 100Whを超え、160Wh 以下のものであること。

2015-11-23

ARM Cortex-Aシリーズまとめ(3) 64bit編

これまでのあらすじ
32bitと違って64bitの方は前回2012年10月発表のCortex-A57とCortex-A53しかないのでそこから発表されたものをまとめたいと思います。



Cortex-A72(2015/02/03発表)
http://www.arm.com/ja/products/processors/cortex-a/cortex-a72-processor.php

  • 命令セットはARMv8-A
  • 持続性能はCortex-A15比で3.5倍、Cortex-A57比で1.84倍(但しプロセスルールの微細化を含む)
  • 消費電力はCortex-A15比で75%減(但しプロセスルールの微細化を含む)
  • AArch32/AArch64
  • ハードウェア仮想化/TrustZone/NEON(SIMD)/VFPv4(FPU)
  • 6.3〜7.35DMIPS
  • 0.5~4MB L2キャッシュ
  • 3イシューのスーパースカラー
  • 15段パイプライン/アウトオブオーダー実行
Cortex-A72の採用プロダクト

  • MediaTek Helio X20(Cortex-A72/Cortex-A53)
  • Qualcomm Snapdragon 650(旧称Snapdragon 618) MSM8956(Cortex-A72/Cortex-A53)*1
  • Qualcomm Snapdragon 652(旧称Snapdragon 620) MSM8976(Cortex-A72/Cortex-A53)*1
  • HiSilicon Kirin 950(Cortex-A72/Cortex-A53)


Cortex-A35(2015/11/10発表)
http://www.arm.com/ja/products/processors/cortex-a/cortex-a35-processor.php
  • 命令セットはARMv8-A
  • Cortex-A7比で消費電力10%減、Cortex-A53比で消費電力32%減
  • コンフィギュレーションを絞ることで一層のダイサイズ/消費電力の縮小が可能
  • AArch32/AArch64
  • ハードウェア仮想化/TrustZone/NEON(SIMD)/VFPv4(FPU)
  • 2イシュー
  • 8段インオーダーパイプライン
  • リテンションにより、段階的に未使用回路の消費電力減が可能
  • Cortex-A72、Cortex-A57とbig.LITTLE構成を取れる
Cortex-A35の採用プロダクト
TBD


*1 Snapdragon 618/Snapdragon 620はそれぞれSnapdragon 650/Snapdragon 652に変更されました(2015/12/17発表) https://www.qualcomm.com/news/snapdragon/2015/12/16/snapdragon-600-tier-processors-repositioned-reflect-advanced-performance

2015-11-21

ARM Cortex-Aシリーズまとめ(2) 32bit編

これまでのあらすじ

かなり一念発起して書いた前回[1]のまとめですが、当時最新でも今となってはなかなか懐かしさあり、でもまだ市井のスマホ・タブレットは大部分カバーできています(Qualcommの自社デザインのもの以外は)。まぁでも2013年の1月に書いたものなので使い出はまだあるかなぁと思っていますが、今回の自分用まとめを書くにあたって前提を以下とします。

  • 32bitと64bitは分ける(ARMがbig.LITTLE構成で32bitと64bit混在させてないので。64bitは別エントリにする)
  • 出発点はCortex-A15/Cortex-A9/Cortex-A7/Cortex-A5のみとする
  • Cortex-A15→ハイエンド(32bitにおいて。以下同様)
  • Cortex-A9→パフォーマンス(ミッドハイ)
  • Cortex-A7→省電力(ミドルレンジ)
  • Cortex-A5→省電力かつダイ面積最小(ローエンド)

以上の前提のもと、今回記載するグラフは以下の通りとなりました。


Cortex-A12(2013/06/03発表)
(ARM社のURLなし→Cortex-A17に統合されたため?)
  • 1TBアドレススペースをアドレス可能 LPAE(Large Physical Address Extention)
  • ハードウェア仮想化・TrustZone
  • 同クロックCortex-A9比で40%高速
  • 2イシューのスーパースカラー
  • 11段パイプライン/アウトオブオーダー実行
  • VFPv4 FPU/NEON SIMDがオプションから統合へ変更
  • Cortex-A7とbig.LITTLE構成を取れる
  • Cortex-A9時代では想定していなかった細かいプロセスルールでの製造
  • 3.00DMIPS
  • Thumb-2
  • L2キャッシュ(0-8MB)は同一クラスタのCPU間で共有
割と短期間で発表されたCortex-A17が吸収したようです。

Cortex-A12の採用プロダクト
TBD

Cortex-A17(2014/02/11発表)
http://www.arm.com/ja/products/processors/cortex-a/cortex-a17-processor.php

  • 同クロックCortex-A9比で60%高速(NEON/VFPv4は50%高速)
  • Cortex-A7とbig.LITTLE構成
  • LPAE(Large Physical Address Extention)・TrustZone・LPAE
  • NEON,VFPv4
  • 10-12ステージパイプライン/アウトオブオーダー実行
  • 4.00DMIPS
  • Thumb-2
  • L2キャッシュ(256KB-8MB)

Cortex-A17の採用プロダクト
MediaTek MT6595 (Cortex-A17/Cortex-A7)

まとめ
Cortex-Aシリーズの32bitのラインは大きく3つに収斂されました。

  • Cortex-A9をベースにリファインをしたCortex-A17が性能でおよそCortex-A15と並んだため、今後32bitのハイエンドはCortex-A17
  • Cortex-A7がミドルレンジ
  • Cortex-A5がローエンド

[1] http://utimukat55.blogspot.jp/2013/01/arm-cortexa57a53.html

2015-09-23

みんなAnkerとかCheeroのモバイルバッテリーしか買わないのでAukeyのバッテリーを買ってみたよー

モバイルバッテリーの出力制御戦国時代

AnkerのPowerIQで一気に消費者に知れ渡った感のある電流量の制御技術ですが、最近ではPowerIQ以外にも類似技術を搭載したモバイルバッテリーが登場しています。

  • Anker/PowerIQ
  • RAVPower/iSmart
  • EC Technology/AUTO IC
  • Aukey/AIPower

個人的にはこれら全部中身はおんなじでブランディングの都合でアイコンにされてるだけだと考えているので、今回AukeyのAIPower技術を採用したモバイルバッテリーPB-N28(12000mAh)[1]を購入しました。

ただ実際はこの辺のガジェット充電周りはUSB-PDとmicroCポートへの移行で割と近い将来劇的に変わると思っているので、あまり本腰を入れずに超大容量とかを控えるのが賢明なんじゃないかなと個人的には思っています。もちろん必要な人は買うべきです。

そして、実のところ当初EC Technologyのモバイルバッテリーを買おうとしていたんですが、AUTO IC技術を使った第三世代が22400mAhで発売されてなかったのでAukeyのそこそこモデルを選んだというのがあります。[2]

現在のPB-N28のAmazon価格は2088円でタイムセールで買った時の値段で買えるのでお買い得だと思います。次のモデルの発売に合わせた在庫処分中でしょうか。

PB-N28の通り一遍な説明は以下の通りです。

  • 容量12000mAh
  • 出力ポートx2(AIPowerで出力制御) 最大DC5V3.4A [3]
  • 入力ポートx1 DC5V2A
  • LEDライト付き(けっこう明るい)
  • 152x54x17mm 245g(マニュアル記載)
  • スルー充電可能(但し、先にぶら下がっている機器への充電は低速&バッテリー寿命縮まる?)

Aukeyとは?

Aukeyは英語サイト[4]がありますが、説明書裏表紙に書いてある住所は以下です。
No.102, Building P09, Electronic Trade Center
Huanan City, Pinghu Town, Longgang District
Shenzhen, Guangdong 518111 CN
深圳の企業ですね。名前はAnkerになぞらえたものでしょう。(断言)

AIPowerとは
[5]
AIPower technology utilizes the state of the art Texas Instruments TPS2513 evaluation module. Incorporating class-leading technology, the TPS2513 is a Dual Channel, Auto Detect USB Charging Controller Evaluation Module that drives AIPower to deliver the charging speeds you deserve.
ようは

  • TIのTPS2513モジュールを使った技術だよ
  • AIPowerはあなたにスピード充電を受けられるようにTPS2513モジュールがデュアルチャネル(複数ポート?)でUSB給電コントローラの切り替えを自動的に検出するよ
ということです。

画像とか

Amazonからは箱ではなくゴミ分別に悩むやつで来ました。
外箱。結構質素。フラストレーションフリーパッケージみたいな。
外箱裏。特になし・・・ん?
「ブレットに対応」とは。ヒットマン?
本体と説明書。追加保証カードで、登録すると18ヶ月の保証が6ヶ月延長されて24ヶ月の保証になるようです。日常的に使ったら2年持たないような気もするので人によっては入ったほうがいいかも?90Days to 12Monthsの保証に欠陥ユニットをbrand newに取り替えると書いてあるけど電池寿命はdefectiveに入るのかしら?
説明書は最後に日本語の説明があります。基本的には綺麗な日本語なんですが「本製品に手持ちの端末を接続済みましたが、携帯端末を充電しません。」というFAQがあるので、日本語対応はそんな感じだと思います。

他の同梱物はMicroUSBケーブルのみ。シンプル。
市井のモバイルバッテリーと違って入力ポートはAUKEYロゴ向かって左側面、電源ボタンは向かって右側面、出力ポートとLEDは上側面についてます。
本体上面のAUKEYロゴはインジケータも兼ねていて、動作状態及び残量の確認を行います。
  • 白 60%〜100%
  • 緑 20%〜60%
  • 赤 0%〜20%
赤点灯状態を撮ってみたんですが、スマホのフラッシュを焚いた程度で点いてるかわからなくなる程度の明るさなのでフラッシュなしの画像。

使い勝手など
Amazonのレビューに馴らしされてないというのが複数あるので、余裕のある方は最初の数回はフル充電・フル放電で使ったほうがいいかもしれません。
羊羹型のフォルムは持ち運びしやすく、非光沢プラスチックは高級感はありませんがシンプルで指紋も目立たず、扱いやすいかなと思います。
大きさの例えは細長いものでいうと小ぶりなカンペンケース(歳がばれる)が近いかと思います。重さは12000mAhある割にはさほど重く感じません。持ちやすさが寄与していると思います。
AIPowerが乗っているせいか、Nexus7(2013)の充電はめちゃくちゃ速く感じます。

US/UK/ドイツ/フランス/イタリアではAnker PowerCore+として10500mAh[6]と13400mAh[7]のものが発売されていますがAnker PowerCore+シリーズは日本では展開予定はないんでしょうかね?


[2] AUTO ICの乗った20000mAhが出てればそっち買ってた。
[3] マニュアルには4.8Aと記載されているが多分本体刻印の方が正しい(未検証)
[5] http://www.aukey.com/aipower
[6] http://www.ianker.com/product/A1310011
[7] http://www.ianker.com/product/A1315011

2015-05-09

X.Orgの設定を探る

今まで有耶無耶にググって使えるようにしてきたX.Orgの設定ですが、LMDE2 Betsyのインストール時にノウハウが違ってたのでどう解決したもんかなと思いちょっと調べたので、今回備忘がてら書き残しておこうかと。

xorg.confはmanがあった
「あれが動かないんだけどどうすればいいの?」という疑問は基本的にRTFM問題だったというオチであります。
なんで、疑問を持ったらman 5 xorg.confしてからという話なんですが、やっぱりというかなんと言うかそもそもmanが長いのも確かで、掻い摘んで設定ファイルをどこから読むのかなーというところを見ても、一般ユーザーの場合
  • /etc/X11/<cmdline>
  • /usr/etc/X11/<cmdline>
  • /etc/X11/$XORGCONFIG
  • /usr/etc/X11/$XORGCONFIG
  • /etc/X11/xorg.conf
  • /etc/xorg.conf
  • /usr/etc/X11/xorg.conf.<hostname>
  • /usr/etc/X11/xorg.conf
  • /usr/lib/X11/xorg.conf.<hostname>
  • /usr/lib/X11/xorg.conf
追加configファイルは
  • /etc/X11/<cmdline>
  • /etc/X11/xorg.conf.d

rootユーザーの場合
  • <cmdline>
  • /etc/X11/<cmdline>
  • /usr/etc/X11/<cmdline>
  • $XORGCONFIG
  • /etc/X11/$XORGCONFIG
  • /usr/etc/X11/$XORGCONFIG
  • /etc/X11/xorg.conf
  • /etc/xorg.conf
  • /usr/etc/X11/xorg.conf.<hostname>
  • /usr/etc/X11/xorg.conf
  • /usr/lib/X11/xorg.conf.<hostname>
  • /usr/lib/X11/xorg.conf
追加configファイルは
  • <cmdline>
  • /etc/X11/<cmdline>
  • /etc/X11/xorg.conf.d
それでもって、ベンダ提供とかサードパーティーとかローカル管理者がファイルを置くべきディレクトリは
  • /usr/share/X11/xorg.conf.d
と書かれているので、実は割とどこにあっても読み込んでくれそうだなぁという感覚でFHSに則るとより良いかなというのがmanを読んだ後の感想です。

で、LMDEではどこに置けばいいの?
先週LMDEをクリーンインストールした時に置いた場所は/usr/share/X11/xorg.conf.dなんですが[1]、「ローカル管理者が置くファイル」に該当するのでここにしたというのと、DebianのWiki[2]でもここになってたからというのが理由です。

かつてのDebianではどうなっていたのか?
ところが、「ThinkPad トラックポイント Linux」とかで探すと/usr/share/X11/xorg.conf.dに置いてる記事が(日本語では)1件もなかったので、昔は違ったんだろうなぁという事情が見えてきます。
件のDebianのWikiの「TrackPoint scrolling on Squeeze and later」を見ると、gpointing-device-settingsパッケージを入れる記述がありますが、lenny以降はorphanで2011年の更新が最後になっている状態です。
xinputパッケージを使う場合は~/.xsessionrcにコマンドを書いておく方法が書かれています。
lennyでは/etc/X11/xorg.confの中のConfigured Mouseセクションに書き足す方法が書かれています。

設定値はどうやれば探れるのか?
20-thinkpad.confに記述する値はIdentifierとかMatchProductとかMatchDevicePathとかがいきなりしれっと書かれていますが、これらの値は本当はどうやって見つけるべきなのか。
DebianのWikiにコマンドが書かれています。
# dmidecode -t 21
# dmidecode 2.12
SMBIOS version fixup (2.33 -> 2.3).
SMBIOS 2.3 present.

Handle 0x002E, DMI type 21, 7 bytes
Built-in Pointing Device
    Type: Track Point
    Interface: PS/2
    Buttons: 3
# cat /proc/bus/input/devices
(snip)
I: Bus=0011 Vendor=0002 Product=000a Version=0000
N: Name="TPPS/2 IBM TrackPoint"
P: Phys=isa0060/serio1/input0
S: Sysfs=/devices/platform/i8042/serio1/input/input7
U: Uniq=
H: Handlers=mouse0 event7
B: PROP=0
B: EV=7
B: KEY=70000 0 0 0 0 0 0 0 0
B: REL=3
(snip)
これらの値を持ってくるのが正解というところでしょうか。
dmidecodeコマンドを初めて知ったんですが、type(-t/--type)で0(BIOS)から42(Management Controller Host Interface)まで情報が見えるのでこれから使ってみようかなと思います。

[1] http://utimukat55.blogspot.jp/2015/05/lmde-2-betsythinkpad.html
[2] https://wiki.debian.org/InstallingDebianOn/Thinkpad/Trackpoint のTrackpoint Scrolling on Wheezy or Jessie

2015-05-06

LMDE 2 Betsyを新しくないThinkPadに入れてみた

概要
今までLMDE UP8を入れていたThinkPad X40に先頃リリースされたLMDE 2 Betsy(MATE)をクリーンインストールしました。
apt-get dist-upgradeで更新できるかなと思ってトライはしてみたんですが、更新後PCを再起動したらGRUBの後kernel起動ができなくなってしまったので、あえなくクリーンインストールとなりました。
インストール自体はISOイメージをUSBメモリ(4GB)にddで焼いて、USBメモリから起動、起動後にHDDへインストールの手順で行いました。手順はこちらを参考に。[1]
インストールしたのは今回もMATEで、結構古いPCに入れるというのと軽快さを重視しての選択です。アーキテクチャはPentiumMなので選択肢は必然的に32bitのみ。

インストール後にすること
いろいろとインストール後にすることはあるんですが、今まで弊blogに書いてきたことがそのまま今回も使えたりしたので、参照するだけのところは基本的にはリンクを貼るだけにします。
  • aptの参照ミラーを日本に切り替える
  • 日本語入力できるようにする(fcitx) [2]
  • ネットワーク(無線LAN)を使えるようにする
  • sudoではなくsuでrootユーザになれるようにする [3] ※ただし、usermodでsudoグループから削除できなくなってた
  • デスクトップ/ダウンロード/テンプレート/公開/ドキュメント/音楽/画像/ビデオディレクトリをDesktop/Download/Template/Public/Document/Music/Pictures/Videosディレクトリに変更する
  • ThinkPadのトラックポイントのスクロールを有効にする
  • MintUpdateの自動起動を無効にする
  • スワップファイルをファイルシステム上に作る [4]
  • 日本語フォントとしてVLゴシック、モトヤ2種、Ricty Diminishedをインストール
  • ChromiumブラウザとPPAPI版のFlashのインストール(Flashのインストールについて[5])

aptの参照ミラーを日本に切り替える
Betsyのデフォルトのapt-lineは/etc/apt/sources.list.d/official-package-repositories.listに記載されていて、そのままでもこれといって問題はないんですがパッケージの取得の効率化のためにミラーを日本に切り替えます。diffは以下。
--- official-package-repositories.list.org    2015-04-07 02:02:43.000000000 +0900
+++ official-package-repositories.list    2015-05-05 10:22:31.050908564 +0900
@@ -1,7 +1,7 @@
 deb http://packages.linuxmint.com betsy main upstream import

-deb http://ftp.us.debian.org/debian jessie main contrib non-free
-deb http://ftp.us.debian.org/debian jessie-updates main contrib non-free
+deb http://ftp.jp.debian.org/debian jessie main contrib non-free
+deb http://ftp.jp.debian.org/debian jessie-updates main contrib non-free
 deb http://security.debian.org jessie/updates main contrib non-free

 deb http://www.deb-multimedia.org jessie main non-free
各パッケージの取得前に一度apt-get update、apt-get upgradeしておきましょう。

ネットワーク(無線LAN)を使えるようにする
デフォルトの状態で無線LANアダプタを認識していたので、ドライバのインストールとかは必要ありませんでした。
デスクトップ右下がこんな感じになっているので、クリックするとアクセス可能なSSID一覧が表示されます。
こんな感じのダイアログがでるので、PSKとかを入力して接続完了。

デスクトップ/ダウンロード/テンプレート/公開/ドキュメント/音楽/画像/ビデオディレクトリをDesktop/Download/Template/Public/Document/Music/Pictures/Videosディレクトリに変更する
ロケールに合わせて日本語でディレクトリ作ってくれるんですが、ターミナルからcdで移動するときにIME切り替えないといけないのが超絶めんどくさいので、以下のコマンドで変更します。
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
コマンド実行後、ダイアログが表示されるので適切に操作して完了。

ThinkPadのトラックポイントのスクロールを有効にする
デフォルトでは左右ボタンと中ボタン(貼り付け)は機能しますが中ボタンドラッグのスクロールができないので、/usr/share/X11/xorg.conf.d/20-thinkpad.conf というファイルを作って以下の内容を記述します。
 Section "InputClass"
     Identifier "Trackpoint Wheel Emulation"
     MatchProduct       "TPPS/2 IBM TrackPoint|DualPoint Stick|Synaptics Inc. Composite TouchPad / TrackPoint|ThinkPad USB Keyboard with TrackPoint|ThinkPad Compact USB Keyboard with TrackPoint|USB Trackpoint pointing device"
     MatchDevicePath    "/dev/input/event*"
     Option             "EmulateWheel"          "true"
     Option             "EmulateWheelButton"    "2"
     Option             "Emulate3Buttons"       "false"
     Option             "XAxisMapping"          "6 7"
     Option             "YAxisMapping"          "4 5"
 EndSection
詳細は別途エントリにて。


MintUpdateの自動起動を無効にする
LinuxMintの特徴の一つでもあるMintUpdateですが、更新タイミングとかが気に食わなかったので自動起動を停止しました。
デスクトップ左下Menu→設定→自動起動するアプリ を選ぶと以下の画面になるので、
 「自動起動するプログラム」タブの中のMintUpdateのチェックを外して閉じます。

日本語フォントとしてVLゴシック、モトヤ2種、Ricty Diminishedをインストール
これまでのスクリーンショットの日本語フォントで大丈夫な方は作業不要です。
個人的には見やすさ重視のVLゴシック、改まったところで使うモトヤ、エディタとかで使うRicty Diminishedを使う予定なので、これらをインストールします。
ただし、Ricty DiminishedはDebian GNU/Linuxのjessieには入らなかったので、パッケージを直接ダウンロード[6]してdpkgコマンドでインストールしました。
# apt-get install fonts-vlgothic fonts-motoya-l-cedar fonts-motoya-l-maruberi
# dpkg -i /home/user/Downloads/fonts-ricty-diminished_3.2.4-1_all.deb
また、Rictyフォントのインストールはこちら[7]で紹介しています(今回検証していません)

Chromiumブラウザのインストール
BetsyはデフォルトでFirefoxがインストールされています。Chromiumはメモリ使用量がきついのですが一応インストールしています。
# apt-get install chromium
てなわけで、インストール後に最低限必要な手順を備忘を兼ねて書き出しました。
今までLMDE UP8使ってて今回Betsyにした感じだと、正直何が変わったのか体感できてないんですが(汗)、動作は軽快だし今のところ悪いところは見つかってないです。
きっとCinnamonの方だと色々と変わってるんじゃないかなーという気はします。
何よりアップデートが掛からないと使うことができないというのが更新の理由ですね。

[1] http://www.tecmint.com/linux-mint-debian-edition-betsy-cinnamon-installation-customization/
[2] http://utimukat55.blogspot.jp/2014/06/lmde-up8matefcitx.html
[3] http://utimukat55.blogspot.jp/2013/10/sudo.html
[4] http://utimukat55.blogspot.jp/2014/05/linuxswapswap.html
[5] http://utimukat55.blogspot.jp/2014/06/debianchromiumflash.html
[6] https://packages.debian.org/stretch/all/fonts-ricty-diminished/download
[7] http://utimukat55.blogspot.jp/2014/01/ricty.html 

2015-04-08

URIと判別すべき文字列

手元でちょこちょこ作ってるServletで、入力として渡される文字列に対してリンクを生成してるのだけど、リンクを生成しても意味がない(URIではない)文字列かどうかを判別する処理を考える。
とは言っても、リンクとして生成すれば何でも相対パスとしては正しいリンクなので、それはそれとして捨てる感じで(URIエスケープされているかどうかという観点でやるのが一番良いのだろうけど)

定義を確認

というわけで、URIのRFCを参照して、URIスキームのABNFを確認。[1][2]
  • URI           = scheme ":" hier-part [ "?" query ] [ "#" fragment ]
  • scheme        = ALPHA *( ALPHA / DIGIT / "+" / "-" / "." )
  • ALPHA          =  %x41-5A / %x61-7A   ; A-Z / a-z
  • DIGIT          =  %x30-39   ; 0-9

端的には、アルファベットから始まるアルファベットと数字と+と-と.から始まって:で終わる文字列で始まる文字列ということで。

[1] http://tools.ietf.org/html/std66#appendix-A
[2] http://tools.ietf.org/html/std68#appendix-B